何気なくAmazonを眺めていたら、2019年にアニメ化もされたヴィンランド・サガのkindle版(1巻~3巻)が何故か100%ポイント還元セールが行われていました。
SF漫画の名作「プラネテス」を書いた幸村誠氏が描く、ヴァイキング叙事詩であるヴィンランド・サガ。
この作品もかなりの名作なので、本日はヴィンランド・サガについて記事にしてみました。
少しでも魅力が伝わればいいな!
ヴィンランド・サガ
11世紀初頭、北ヨーロッパ周辺で繰り広げられていた、当時ヨーロッパを圧巻していたヴァイキング達を描いた歴史作品であるヴィンランド・サガ。
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した作品でもあります。
本作品の主人公である「トルフィン」はアイスランドの民。
実はトルフィンには元ネタとなった人物がおり、11世紀に実在したと言われるアイスランド商人ソルフィン・ソルザルソンをモデルにしています。

あらすじ
当時のアイスランドは、ノルウェー王の統治を嫌う人々がスカンディナヴィア半島から移り住んできた土地で、父トールズ、母ヘルガ、姉ユルヴァの4人で、厳しく貧しい土地ながらも村民達と協力しあい平穏に暮らしていました。
ところがある日、北海最強と恐れられているヨーム戦士団のフローキが現れ、トルフィン達の平穏な生活は終わりを告げる事になります。
優しい父であるトールズは、過去に戦鬼という二つ名を持つヨーム戦士団の大隊長だったのです。
しかし度重なる戦に嫌気がさしたトールズは、ヨーム騎士団の首領の娘ヘルガと共に脱走し、アイスランドに流れ着いたのでした。
村民達を抑えられたトールズは、脱走とヘルガを連れ去った件を不問にする代わりに騎士団へ合流し、イングランドとの戦争に向かう事になってしまいます。
強い戦士に憧れていたトルフィンは、こっそりと船に乗り込み戦争に付いて行くのですが…それが転機となり、「アシェラッド」が率いるヴァイキング達と、ヨーロッパ中を巻き込む戦争に身を置く事になるのでした。
ヴィンランド・サガを読んで見た感想とか
私は幸村誠氏の前作、プラネテスがお気に入り作品の一つでした。
宇宙開発によって生まれたスペースデブリ(宇宙ごみ)の回収業者の一人、ハチマキが主役のSF作品なのですが…深いんですよ、色々と。
正直プラネテスだけで丸々1本記事が書けてしまうので割愛しますが、2002年度星雲賞コミック部門および、テレビアニメ化された作品が2005年度星雲賞メディア部門を受賞するなど、風の谷のナウシカ以来の快挙も成し遂げる程に面白い作品でした。
その幸村誠氏の新作が出た!と言う事でヴィンランド・サガを読み始めたのですが、こちらもプラネテスに負けず劣らず。
人間の残虐さや泥臭さが妙にリアルに描かれており、11世紀初頭、国を股にかけて暴れまわっていたヴァイキング達の生き様や、王家の人間達の思惑等が入り混じり、濃厚なストーリーになっています。
個人的にお気に入りなのが、2巻に登場する、ブリテン編のもう一人の主人公とも言えるアシェラッド。
始めは世渡りが上手い喰えない奴と言った印象でしたが、ストーリーが進むにつれて彼の印象が少しづつ変わって行きました。
ブリテン編の終盤では、アシェラッドがあんな信念を持って行動していたなんて…と驚くことになります。
そして3巻に登場するデンマーク王スヴェンの次男であるクヌート。
いつも何かに怯えており空っぽだった彼が、最愛の家臣の死を乗り越え、悟り、王として歩みだす瞬間がとても印象的でした。
アシェラッドもクヌートとも3巻~8巻の、最もストーリーが濃いブリテン編の主要人物です。
彼らがどう生き、どう変わって行くのかも見どころの一つになっています。
もしこの記事を読んで気になった方は是非、ヴィンランド・サガをお読み下さい。
今ならkindle版が3巻まで100%分ポイント還元されますよ!
さいごに
ヴィンランド・サガについての記事でした。
2019年はNHKでアニメ版も放送され、7月から12月末までの全24話で放送されました。
Amazon PrimeVideoで視聴できるので、漫画はちょっと…と思った方はアニメ版を是非ご視聴下さいませ。
プライム会員なら無料で視聴できます。
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