陸自のイラク日報に記載されている「バクダット、バスラ日誌」が読み物としてマジで面白い件

私は寝る前にやる夫スレやネットニュース、まとめ記事などを読んでから眠りにつくのですが、「陸自のイラク日報が面白い」との記事を見つけました。

イラク日報とは、2003年に始まったイラク戦争の復興支援として派遣された自衛隊の活動報告書の事で、2018年に防衛相から公表されました。

そのイラク日報には派遣地サマワ周辺の厳しい治安情勢が記されている他、自衛隊の活動記録が事細かに記されているのですが…

その中には自衛隊員の日常を記した「バクダット日誌」「バスラ日誌」が昔SNSで話題になってたなーと思い、読んで見たらマジで面白かったので一部抜粋してご紹介しようと思います。

バクダット、バスラ日誌

9月30日 バスラ日誌より

1 本日早朝、約100名の参加者を得て、BAS内でチャリティ10Kマラソン(参加費一人5ドル)が行われた。参加したいと思っていたが、練習不足につき断念した。

急に動いて怪我でもしたら大変ですしね!

それに周りは屈強な方々ばかりなので、普段から走れてなければ逆に浮いてしまうかも知れませんし…w

10月2日 バスラ日誌より

1 夕方の事、しばらく席を外していたJ-2に戻るとイギリス人達がそわそわとした様子、しばらくするとみんな荷物を持って外へ…残っているのは私を含め外国人スタッフばかり。「どうしたの?」「うん?今日はバレーボールの日だよ。」先週のゴタゴタをよそにバレーに興じるとは…イギリス人達の脅威認識を垣間見た気がします。

先週のゴタゴタとは何かあったのでしょうね…しかし切り替えが早いのは良い事だなーと思うと同時に、なんだか微笑ましいw

10月5日 バグダッド日誌より

○ 旧東側若手将校に人気の日本

■■■が最も若手のLO、他国の佐官の中年LOに負けず頑張っている。彼らの将来の目標は、在日武官とのこと。社交辞令もあろうが、米国より日本がいいと私に懸命にアピールするが、私には(あやしい)日本語を教えるくらいしかしてやれない。

※LOとはLiaisonOfficerの略称で、軍事用語では連絡将校であり連絡員のこと。

日本が人気のようで嬉しい話です…が、あやしい日本語とはw

きっとこの日報を書いた方もLOの方なのでしょうが、将校の方にあやしい日本語を教えて良いんか…

どんな言葉を教えたのか気になりますねw

10月12日 バグダッド日誌より

○午前中コアリッション、オフィスで勤務中、どこか遠くの方で爆発があったらしく、比較的大きな振動を数回感じた。周りを見回すと、まあいつものことだよと言わんばかりに皆ただ黙々と机に向かって何かをしており、誰一人反応した者はいなかった。しばらくすると、背後から声をかける者がおり、誰かと思って振り返るとモンゴルの大佐だった。「いい写真を見せてやるから来い。」と呼ばれ、何かと思って行ってみると、モンゴル相撲の写真を見せながらモンゴル相撲の現況について延々とレクチャーを受けた。
 その後、エルサルバドル、カザフスタン、ルーマニア、アルメニア、モンゴルLOと一緒に昼食をとったが、皆なにか忙しそうにしてるけどそんなにやることがあるのか聞いてみたところ、「俺は一日に映画2本見てます。」「私は、ここにいることに意義があるんです。」「昼食の時間を待っていた。」等の不真面目な回答が返ってきた。最後にモンゴルの大佐が一言「お前ら軍人らしくないな。食べるのが遅いよ。」

これを見ている限りだと海外のLOの方達は暇を持て余している…?

けど回答が平和そうでなによりです。

そしてモンゴルの大佐のオチも秀逸w

10月14日 バスラ日誌より

1 朝会議のメンバーが随分と変わった事に気づいた。バスラに来て3ヶ月が過ぎ、いつの間にか古株になりつつある。

2 JCB(Joint Coordinalion Board)に参加。この会議は■■■を明らかにするものである。この中で新たな装備の導入とこれの実用試験について報告。装備は気球に赤外線カメラ等の装備を搭載して上空に揚げるものであるが、名前が「Pooh」と「Piglet」(どちらも「クマのプーさん」に出て来るキャラクター名)。かわいい名前ではあるものの名付け親は40歳くらい、身長180cm体重100㎏の巨躯の英陸軍少佐である。因みに「Pooh」は、2週間で墜落し、「Piglet」は、離陸に失敗。イラクの暑さが原因であるとのことであるが、名前を「Hawk」「Eagle」にしておけば…。

3 オーストラリアの少佐(女性)が、後任の少佐を紹介してくれたが、挨拶もそこそこに「自衛隊の派遣延長はもう決定したんですか。」と訊いてくる。オーストラリア人の最大の関心事なのだろう。

新装備の名前がなんとも可愛らしい名前ですね…名付け親の方とのギャップは凄いですがw

クマのプーさんの故郷がイギリスにあるハートフィールドと言う土地なので、プーさんと気球の丸いシルエットを重ね合わせてそう名付けたのでしょうねw

どちらも残念な結果になってしまいましたが、なんかほっこりできる話でした。

10月19日 バグダッド日誌より

○IEDの発見・発掘に任ずる舞台の研修
 本日、第10山岳師団第1旅団特別編性大隊(Speolal Troope Battalion)の研修を実施した。新たな脅威が発生したならば直ちに装置の開発に着手し速やかに装備化することに驚きを感じた。
 IEDチームの行動概要が理解できるとともに、実任務の緊張感を感じることができた。

○7月にイラクに到着以来、初めて雨が降った。米軍と共に歓声を挙げたが、約1分間の通り雨に終わった。

前半のシリアスな内容からの落差が凄いw

雨の下りを想像したらじわじわ来る面白さ。

起承転結とはまさにこの事なのでしょうね…w

10月23日 バスラ日誌より

1 今日は、副師団長はじめイタリア人帰国者の送別会。イタリア人は日本人が好きで、何かあるたびに招かれます。アルコールも入ってきて上機嫌になると過去の同盟ネタになることも。「今度も一緒にやろうぜ。」と言われ、笑いながら心の中で「No」と答える。友達にするには陽気でいい人たちですが…一緒に銃をとって戦うかと言われると躊躇する。国民性は、時代を経てもあまり変わらないんだなと思います。

なんか色々と悟っている様子…w

彼が何故心の中で「No」と答えたかと言うと…

※ここに書かれている事は全てが事実と言う訳ではありません※

「バクダット日誌」「バスラ日誌」はどこで読めるの?

バクダット日誌」「バスラ日誌」が書かれているイラク日報はこちらのサイトのリンクから読む事ができます。

朝日新聞デジタル

 防衛省は16日、これまで「存在しない」としてきた自衛隊のイラク派遣の際の活動報告(日報)を公表した。計435日分、約1…

また、「バクダット日誌」「バスラ日誌」のみを抜粋してまとめたサイトもあります。

一度読みだすと止まらなくなる面白さですw

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